はじめに
こんにちは。GoQSystemでフロントエンドを担当している岩田です。
先日、PHPカンファレンス広島2025に当日スタッフとして参加してきました。主にセッションルームで司会やスピーカーの補助を担当していたのですが、スタッフという立場だからこそ見えてきたことがたくさんありました。
今回は、カンファレンスを通じて得た3つの大きな気づきについてまとめてみたいと思います。
カンファレンスは全員で作り上げるもの
カンファレンスというと、どうしても「運営側が作って、参加者が聞きに来る」というイメージを持ちがちです。しかし、実際に現場に立ってみて強く感じたのは、カンファレンスは参加者全員で作り上げていくものだということでした。
印象的だったのは、オープニングの挨拶で音響トラブルが発生したときのことです。機材の調子が悪く少し焦った空気が流れたのですが、そのとき参加者の方々から「大丈夫ですよ！」と温かい声がかかりました。その一言で会場全体が和やかな雰囲気に包まれ、スムーズに進行することができたのです。
それだけではありません。各セッションでも、参加者の皆さんがしっかりとリアクションを返してくださっていました。頷きや笑い、そしてAsk the speakerでの活発な意見交換。そうした反応があるからこそ、スピーカーの方々も自信を持って話を進められていたように見えました。
もちろん、事前準備にはコアスタッフや当日スタッフの力が不可欠です。しかし、いざカンファレンスが始まると、スタッフも参加者も区別なく、全員がその場を盛り上げる重要な存在になるのだと気づかされました。
自分の困りごとを解消する絶好の機会
カンファレンスには、初学者からベテランまで実に幅広い層の参加者が集まります。今回のPHPカンファレンス広島2025も、特にベテランエンジニアの方が多く参加されていました。
カンファレンスの価値は、セッションを聞くことだけにあるのではありません。他の参加者との交流こそが、最も大きな価値だと感じています。
普段の業務で行き詰まっていること、なかなか解決の糸口が見つからない技術的な課題。そうした悩みを抱えている方も多いと思います。カンファレンスは、そんな困りごとを打ち明け、経験豊富な参加者から直接アドバイスをもらえる絶好の場なのです。
実際、弊社のスタッフもカンファレンス中にベテランの参加者とお話しする機会があり、日頃抱えていた課題について相談していました。その結果、思いもよらない角度からのアプローチ方法や、実践的なノウハウを教えていただき、多くの知見を得ることができたようです。
休憩時間やアフターパーティーなど、交流の機会は随所にあります。勇気を出して声をかけてみることで、きっと新しい発見があるはずです。
自分の可能性を広げる場所
先ほども触れましたが、カンファレンスにはさまざまな背景を持ったエンジニアが集まります。その多様性こそが、カンファレンスの大きな魅力です。
異なる経験、スキル、考え方、そして人柄に触れることで、自分のロールモデルを見つけることもできます。「こんな働き方があるんだ」「こういうキャリアパスもあるのか」と、新しい視点を得られるのです。
今回はPHPをテーマにしたカンファレンスでしたが、すべてのセッションがPHPに限定されているわけではありませんでした。設計思想やチーム開発の手法、パフォーマンスチューニングの考え方など、他の言語にも共通する普遍的な話題も多くありました。
そうした幅広いテーマに触れることで、自分が本当にやりたいことを見つめ直すきっかけになります。「次はこれに挑戦してみよう」という新しい目標が見えてくる、そんな貴重な機会なのです。
さいごに
初開催となったPHPカンファレンス広島2025で当日スタッフとして参加できたことは、とても貴重な体験でした。コアスタッフの皆さんの熱意と、参加者の皆さんの温かい雰囲気が融合して、素晴らしいカンファレンスになったと感じています。
広島だけでなく、東京をはじめとする遠方からもたくさんの方が足を運んでくださいました。そうした方々のセッションには、長年の経験から培われた知見が詰まっており、聞いていて思わず見惚れてしまうほどでした。
次回の開催があるときは、今度はスタッフとしてではなく、スピーカーとして登壇したい、そんな新しい目標が生まれました。今回得た学びを活かして、自分なりの経験を共有できる日を楽しみにしています。
カンファレンスに参加したことがない方、興味はあるけど一歩を踏み出せない方がいたら、ぜひ一度足を運んでみてください。きっと、想像以上の収穫があるはずです。
