こんにちは、GoQSystemの松澤です。普段はバックエンドエンジニアとして PHP を書いています。今回、弊社がシルバースポンサーとして協賛した PHPerKaigi に参加する機会をいただいたので、その感想を共有したいと思います。
同僚のエンジニア、かずきさんもコアスタッフとして運営に協力していました!
1. イベント全体の感想
初参加でしたが、ドリンクや軽食がしっかり用意されていてフェスみたいな感覚でした。気が付いたのが後半であまり利用できなかったのが唯一の心残りです。
各セッションはニコニコで生配信されていました。見逃しそうになったセッションをリアルタイムで確認できたり、同時間帯でやむなく断念したセッションをタイムシフトで視聴できます。YouTubeへのアップロードを待たずに速攻視聴できるのは、モチベが高い状態を維持できて思いの外大きなプラス要素だと思いました。
軽食の用意ができました!
— PHPerKaigi 2025 @3/21-3/23 (@phperkaigi) 2025年3月22日
ドーナツやドリンク揃えています
地下1階 Track Dでお待ちしています!#phperkaigi pic.twitter.com/wHvxEE4eQ8
B1FのTrack Dでおにぎりの提供を開始します!
— PHPerKaigi 2025 @3/21-3/23 (@phperkaigi) 2025年3月22日
是非ご賞味ください!#phperkaigi pic.twitter.com/uXI6oGCwzU
2. 各セッションの感想
Next up: 2025/03/22 10:50 Track C / 安全に倒し切るリリースをするために:15年来レガシーシステムのフルリプレイス挑戦記 / さくらい @saku_rye #phperkaigi #chttps://t.co/S66iuHf4ZD
— PHPerKaigi 2025 @3/21-3/23 (@phperkaigi) 2025年3月22日
- 15年もののレガシーシステムをリプレース
- ペンギンテストを用いることで、バグ0でリリースを実現
バグ0の字面は強力ですね。
通常のテストコードでは対処しきれない問題へのアプローチとして非常に参考になりました。
安全性が高いテスト手法とはいえ、例外ハンドリングや負荷増加などでリスクを抱えており、それらの実例も交えて紹介されていました。
弊社でもテストが書きづらいいわゆるレガシーコードを抱えている部分があるので、セッションで紹介されていた内容を検討してみたいと思います。
Next up: 2025/03/22 13:00 Track C / PHPでお金を扱う時、終わりのない謎の1円調査の旅にでなくて済む方法 / なっかー @konsent_nakka #phperkaigi #chttps://t.co/LV0z4GVsR5
— PHPerKaigi 2025 @3/21-3/23 (@phperkaigi) 2025年3月22日
- 算術演算子を使わずBCMathを使う
- 型を限定して安全に実装する(BcMath\Number)
- ValueObjectを使って扱い方を明確にする
BCMathの基本的な使い方の説明から始まり、それをどう設計に組み込めば良いかという実践的な内容で、非常にイメージしやすかったです。
数カ月前に私自身もインボイス関係の機能を実装しているので、先にこのセッションを見たかったなと思いました。
PHPの最新バージョンでなければ利用できない機能や、バージョンアップによるパフォーマンス向上についても触れられており、定期的なPHPのアップデートの重要性を再認識させられました。
Next up: 2025/03/22 17:10 Track C / 非エンジニアにも伝えるメールセキュリティ / 加納悠史 @YKanoh65 #phperkaigi #chttps://t.co/yXc1BCaOIP
— PHPerKaigi 2025 @3/21-3/23 (@phperkaigi) 2025年3月22日
- 2024年にGmailが新たな送信者ガイドラインを設定したことで、事実上セキュリティ対応を強制することになった
- セキュリティ対応にはユーザーに協力を求めることもあるため、非エンジニアにメールセキュリティの基礎を伝える必要が出てくる
- SPF、DKIM、DMARCのしくみの解説
セッション内で「アプリ開発者でもあまり意識しないことが多い」と言われていましたが、私自身がまさしくその一人でした。2024年にソフトウェアエンジニアとして働き始めたため、Gmail対応についても「大変だったらしい」という印象を持つ程度です。普段の開発では既存のロジックに処理を委ねるだけの場合も多く、メールセキュリティについて深く考える機会がありませんでした。
このセッションでは、タイトル通りSPF、DKIM、DMARCといった仕組みが細かい技術的要素を省きながらも分かりやすく解説されており、メールセキュリティの概要を把握するには最適な内容でした。
弊社が送信しているメールがこれらの基準にどこまで対応しているのか確認してみようと思います。
Next up: 2025/03/21 17:10 Track C / The PHPer’s Guide to Daemon Crafting, Taming and Summoning / uzulla @uzulla #phperkaigi #chttps://t.co/pucsCgvJx4
— PHPerKaigi 2025 @3/21-3/23 (@phperkaigi) 2025年3月21日
- デーモンの基本的な構成要素
- PHPで作るには
- 実際に作ってみた
PHPでデーモンを作るという内容だったので、マニア向けの尖った内容なのかなと思い身構えていましたが、実際は非常に優しく構成されていました。
デーモンの基本的な説明から始まり、PHPで作成する方法、そして実際に作成したデーモンの解説という流れで、エンジニアとしてのキャリアが浅い自分でも興味を持って理解できるような内容でした。
実際に自分で作ってみるというのは、対象にどのような構成要素があるか整理する過程が発生するので、単に情報を整理するより理解が深まります。このセッションを見て、改めてやってみた方が良いと感じ、モチベーションが上がりました。
3. まとめ
全体的に活気があり、他のカンファレンスと違った良さのあるイベントでした。また、各セッションも充実しており、実務にも導入したくなるような満足度の高い内容でした。
会場内には作業スペースも確保されているので、カンファレンスに参加したことがないという方でも、まずは参加して自分の作業をしながら、興味のあるセッションだけを選んで聴講するという参加スタイルでも十分に価値があると思います。
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